今月のひとこと

2021年10月のFIWAマンスリー・セミナーでは明治大学株価指数研究所の三和裕美子先生と太田達也さんによる1878年(明治11年)から1942年(昭和37年)までの一貫した株価指数の発表がありました。私は明治維新からの社会、経済、国際関係などの流れのお話をしました。

株価指数のギザギザのなかに多くの人々の笑と涙が詰まっています。株式市場の動きを単に数字として見るだけでなく、その背景にある生活者の息遣いを感じることも株式市場の歴史を学ぶ楽しみの一つです。

ご出席いただいたイボットソン・アソシエイツ・ジャパンの山口勝業会長にも「今回のご発表は本当にすごいと思います。多分これは国際的にも発表する価値があると思います」といううれしいお言葉もいただきました。同研究所の創立者として私もとてもうれしく誇らしい気持ちです。長年、お世話になり、私を育ててくれた証券市場に少しは恩返しができたかなと思います。そして、三和先生、太田さんはじめチームのみなさんには多大な努力をしていただき感謝の気持ちでいっぱいです。

今後、1942年から1949年までの期間の指数を完成させ、これにより完全に日本における株式市場全史の指数化が完成します。その日も近いようでとても楽しみです。このような長期的な指数があると「株式市場というものは長期で保有するとこんなに資産形成ができるものなのだ」という教訓を生活者のみなさんにアピールできると思います。本当にご尽力、ご協力、応援をいただいたみなさま、ありがとうございました。

今月号の記事をすべてダウンロードする

FIWAマンスリー・セミナー講演より 日本株式市場全史

sp

講演:岡本 和久 レポーター:赤堀 薫里

FIWAマンスリー・セミナー講演より 日本株式市場全史

明治維新の国としてのビジョンは「西洋に学びつつ西洋から日本を守る」、これにつきます。その時のミッションは富国強兵、殖産興業、社会・生活を変革する。旧制度を廃止して新制度を導入する。この富国強兵、殖産興業、社会・生活変革のすべてにお金が必要です。旧幕府の金庫はお金が底をついています。その資金をどこから持ってくるのか、それが非常に大きな課題でした。

読んでみる

FIWAマンスリー・セミナー講演 株価指数研究所~2016年からの軌跡~

sp

講演:明治大学商学部教授 三和 裕美子氏 レポーター:赤堀 薫里

FIWAマンスリー・セミナー講演 株価指数研究所~2016年からの軌跡~

株価指数研究所の設立趣旨をご報告します。日本には日経平均というよく知られている指数がありますが、これは1960年の4月の株価の基準値で計算され、日経225銘柄を対象にされています。TOPIXは1969年からの計算となっています。戦前、株価データを生かした株価指数がないという状況です。アメリカでは遡って、シカゴのCRSPが研究しています。日本には一貫した指数がないのはおかしいと岡本さんからお話を聴いて、私も確かにその通りだと思いました。必要だし非常に面白い、明治大学でやってみようかなと思い2016年にこの研究所を設立しました。

読んでみる

FIWAマンスリー・セミナーより 株価指数研究所の研究成果

sp

講演:明治大学大学院博士後期課程在籍 明治大学株価指数研究所研究員 太田 達也氏 レポーター:赤堀 薫里

FIWAマンスリー・セミナーより 株価指数研究所の研究成果

日経平均やTOPIXの算出期間は、戦前期が含まれていません。実際に戦前期を対象とした株価指数が算出されてこなかったわけではありませんが、算出主体や対象市場、対象期間がそれぞれ異なり、そのほとんどが配当込みではありませんでした。戦前期を対象にした株価指数は二つの問題点が存在しています。一つ目は配当の再投資効果が未反映であった。この理由としては、戦前期において株式売買を行う市場参加者の多くは個人投資家であり、その取引形態が投機的であった。そして中長期的な株式保有に伴う配当の再投資効果を反映する意義が薄かった。このようなことがあり、配当の再投資効果が未反映であったと思われます。

読んでみる

FIWAマンスリー・セミナー講演より フリー・ディスカッション

sp

三和 裕美子氏、太田 達也氏、岡本 和久 ご参加のみなさま レポーター:赤堀 薫里

 FIWAマンスリー・セミナー講演より フリー・ディスカッション

参加者:今回のご発表は本当にすごいと思います。多分これは国際的にも発表する価値があると思います。戦前を配当込みにするとリターンがだいぶ高くなりましたよね。あれは要するに、日本はエマージング・マーケットだったということでしょう。だからハイリスク・ハイリターンでした。それは戦後の時期をみても、戦後日本が立ち上がってくる。一回ポシャってから、上がるところだからすごいリターンが出てきます。だから妥当だなという気がします。

読んでみる

知って得する、ちょっと差がつく トリビア・コーナー

sp

トリビア研究家 末崎 孝幸

知って得する、ちょっと差がつく トリビア・コーナー

★シカト(の語源) ★なぜ横浜に中華街があるのか ★赤玉ポートワイン伝説のポスターとそのご本人 ★京都には金閣寺、銀閣寺のほかに「銅閣寺」もある ★皇居ランニングのきっかけ

読んでみる

お金と心チャンネルより 人生三つのステージとお金との付き合い方

sp

動画・寄稿:岡本 和久

お金と心チャンネルより 人生三つのステージとお金との付き合い方

#1 三つのステージとは?学びの時代とお金 (7m28s)
#2 働きの時代① 仕事とは世の中に仕えること (6m30s)
# 3 働きの時代② 将来の自分はいまの自分が支える (8m09s)
# 4 遊びの時代 (7m37s)

読んでみる

参考データ・コーナー

基本ポートフォリオのパフォーマンス

データ提供:イボットソン・アソシエイツ・ジャパン/投信まとなび

基本ポートフォリオのパフォーマンス 11月は4資産成長型が-1.64%、2資産成長型が-1.64%のパフォーマンスでした。世界各地のパフォーマンスは https://www.ibbotson.co.jp/market/ でご覧いただけます

読んでみる

投信データ・ウォッチ

データ提供:イボットソン・アソシエイツ・ジャパン/投信まとなび

今回は直販ファンドの運用状況をリストアップしていただきました。さわかみファンド、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、セゾン資産形成の達人ファンド、ひふみ投信、結い2101など純資産額で上位を占めました。

読んでみる

 I-OWAたより

岡本和久のI-OWA日記

右のサイトでご覧ください ⇒ https://i-owa.com/ 

詳細はこちらをご覧下さい。

セミナー案内

2021/12/17 サムライズ勉強会 第51回
開催日 12月17日(金) 19:00~21:00
会場 ちよだプラットフォーム+Zoomオンラインセミナー
講演 竹中正治氏開発による「投資シミュレーションソフト」の活用法と効率的な資産形成手法について
講師 龍谷大学経済学部教授、京都大学博士(経済学)
FIWAアドバイザリーボード アドバイザー 竹中 正治 (たけなか まさはる)氏
備考 主催:NPO法人みんなのお金のアドバイザー協会
お申込先:https://somerise.net/2021/10/11/1324/

2021/12/19 FIWAマンスリー・セミナー #195
開催形式 On Line
開催日時 12月19日(日) 12:30~15:30
講演・講師 岡本 和久 「KK時代のプロエイジングという生き方」
㈱リンクマネーコンサルティング 高橋 忠寛氏 「相談ビジネスの現状と将来性~アドバイザーの提供できる価値とは~」
備考 お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります
https://happymoney.stores.jp/

2022/1/16 FIWAマンスリー・セミナー #196
開催形式 On Line
開催日時 1月16日(日) 12:30~15:30
講演・講師 岡本 和久 「ライフプラン(人生計画)の作り方」
ブーケドフルーレット 馬渕 治好氏 「2022 どうなる世界の経済・金融市場」
備考 お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります
https://happymoney.stores.jp/

2022/2/20 FIWAマンスリー・セミナー #197
開催形式 On Line
開催日時 2月20日(日) 12:30~15:30
講演・講師 岡本 和久 「人生を通じてのお金との付合い方」
弁護士 坂本 有毅氏 「資産運用業務に関連する法制度の基礎」
備考 お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります
https://happymoney.stores.jp/

2022/3/20 FIWAマンスリー・セミナー #198
開催形式 On Line
開催日時 3月20日(日) 12:30~15:30
講演・講師 岡本 和久 「DIY資産形成の方法」
㈱マネーライフ・プランニング 小屋 洋一氏 「米国FPカンファレンス、事務所訪問を通じて学んだ最近10年間の米国アドバイスビジネスの変化」
備考 お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります
https://happymoney.stores.jp/

詳細はこちらをご覧下さい。

PageTop